退院して半年

　昨年の６月２６日に入院、９月３０日に退院、そしてそれから約半年・・・
できるようになったことは
・普通に腕（左腕）を振って歩けるようになった。
　（軽く曲げた状態で振れるようになったのは、ついこの２〜３日でのこと）
・そんなに気をつけなくても顔を洗うときに水をこぼさなくなった。
・あとはご報告が遅れましたが車の運転も復活しています！（買い物にも行けてます）

そんな感じで来週には教室も復活（小規模ですが）！
退院半年にしては上出来かな。
これもたくさんの方々にいただいた温かい励ましのおかげだと思っています。
教室、がんばりますのでどうぞよろしくお願いしますね！

　そういえば、はじめの頃はバスや電車に乗るのもちょっと緊張でしたが、今は普通です。
そんなことで今日も二子玉川へランチの約束で、おでかけ。
「ASO」に行きましたが、メニューの形態が変わったみたいで以前のお得感はなくなりましたね。
残念！

病気のこと

　昨年６月に脳出血で倒れて３ヶ月の入院となったわけですが、はじめの２週間くらいは記憶があいまいです。
たとえばトイレはどうしていたのか？とかどんなことを話していたのか？とか自分ではぜんぜん覚えていないのです。

　倒れてすぐに北海道からかけつけてくれた夫の両親ですが、義母は倒れた６月２６日からずっとノートに記録を
してくれていました。ほとんどが夫との電話のやりとりで私の様子を聞き、ノートに記録してくれていたのです
（なにを言ったとか、なにを食べたとか、なにができてなにができないとか・・・）特にはじめの頃のこと自分では
記憶として残っていないので（夫から話では聞いていたものの）母のノートは貴重です。
　で、今回送ってもらい、はじめから読みましたが、なんだか人ごとのようでとても不思議・・・なんか泣けます！
自分でもずいぶんはっきりしてきてからはカレンダーを持ってきてもらって来てくれた人のことやら書き込むように
なりましたが・・・
　母のノートと夫が友人に送ったメールと自分の書き込んだカレンダーをあわせると、＜２００６入院日記＞と
なるのですが・・・

最後に病気の原因のなった「脳動静脈奇形」についての説明のコピーが貼ってありました。

昨年の病気の時には夫はもちろんのこと夫の両親・夫の妹・私の母・救急車に乗ってくれたアシスタントの
ハナちゃんなど、たくさんの方々にお世話になり感謝の気持ちいっぱいです。
おかげさまでずいぶん元気になりました！
ノートを読むと今の自分が信じられないです・・・とにかくひとりでトイレに入れなかったんですから！
（しゃがむと立ち上がれないので和式のトイレもだめだったなぁ・・・う〜ん・・・）

こんなものが・・・

　整理していたら出てきました。

私が入院してすぐに揃えるように言われたとのこと・・・はじめの頃は水分を飲むとむせてしまってうまく飲めず、
とろみをつける＜トロメリン＞（水分に加えて混ぜるととろみがつく）というのをお茶やジュースに混ぜて
飲んでいました。・・・・・なんか懐かしいです。

最後の病院

　今年６月に倒れてからもうすぐ半年・・・早いものです。
いろいろ取り決めがあって退院後のリハビリ通院は１８０日なのでもう少しでおしまい。
と言うことで病院にリハビリに通うのは昨日で卒業となりました。

この上に腕をのせて動かす練習・・・入院していた頃は左手だけではびくとも動かず、右手を添えて動かして
いました。

今ではすいすい動きます！

　本当に人生かわるくらいの病気でしたし本当にいろんなことがあったので病院は私にとってはすごく懐かしい
（思い出深いといってもいいくらい）場所です。
夫と入院中のことや看護士さん、担当の先生の話をしているときりがありません。
本当にいい方々に支えられてここまできました。ありがとうございます！
先生方はどなたも「あれだけの出血をしてここまで快復するとは思わなかった。」とおっしゃいます。
あとリハビリの先生がおっしゃっていましたが、脳外科の先生に「料理ができるようにしてやって」と言われたとのこと。なんだか泣きそうになってしまう・・・ありがとうございます！
おかげさまで左手が多少不自由ながらパンも焼いていますよ！まだまだできないことはたくさんありますが、ここまでこられただけで充分と思わなければいけないんでしょうね・・・でももっともっと以前の状態に近づきたい。
くじけそうになったらお世話になった先生方のことを思いだしてがんばります。

最後なのでパンと先日つくったクリスマスのクッキーを持っていきました。パンは試作を兼ねているので（すみません！）あんまりギフト向きではないのですが・・・最後にお世話になった４階のナースステーションものぞいたら担当だった（手術をしてくれた）脳外科の先生にも会えました。もっとパンもってくればよかった・・・でも気持ちでは「感謝！！」

蜂蜜入りの全粒粉パンとフーガス・・・地味です。

入院してから５ヶ月

　１１月２６日・・・家で倒れてから５ヶ月たってしまいました。退院してからほぼ２ヶ月・・・
昨日も鍋をつつきながら、私が入院した日のことを夫と振り返ってみました。
会社で連絡を聞いた夫はさぞ驚いたことでしょう。まず誰に連絡したとかお医者さんにこんな説明を聞いたとかこんな場所で待っていたとかいろいろ。私は当事者ながらまったくわからないので、想像するしかありませんが、なんだかテレビドラマのよう。
　夫の話では手術が終わるのを待つ５時間の間とか、それはテレビとは違うというのですが私はその立場になったことはないし（なりたくないけど）ぜんぜんわからないのでテレビドラマの風景しか想像できないです。夫にとっては朝、普通に会社に出かけた、それも自分の誕生日にこんなことが起きるなんて本当にびっくりだったことと思います。
でもいろんな出来事はそういう日常の中に起こるんでしょうねぇ（そう考えるとすごくこわいし、毎日を大事にしなくちゃと改めて思います）今回はとにかくそんなことを実感しました。

　うちで２ヶ月ほど過ごしてみて入院中はできなかったけれど、できるようになったこと・・・

・ とりあえず一人でお風呂に入れる
（入院中と退院してから何回かは入れて洗ってもらってましたから）
・ ピアスの脱着
（これは以前にも書きましたが、入院中はとれたら自分でつけられないのでいつもひやひやでした）
・ エプロンのひもを後ろで交差して前で結ぶ
（まず左手がうしろにまわらなかったし、結ぶという動作も大変でした）
・ 左手で荷物をもって歩く
（荷物がぶらんぶらんと回って足にぶつかり、うまく歩けなかった）
・ 床に水をこぼさず、服をぬらさずに顔を洗う
（きれいには洗えませんが、とりあえずこぼさずに洗えるようになりました）
・ 洋服の脱ぎ着が多少、スムーズになった
・ 重い鍋を持ち上げたりずらしたり
（左手の筋力が落ちていてすぐにモノを落としたりするし重いモノはもてないし、堅い瓶の蓋なども開けられない・・・今も多少、不自由ですが入院中よりはずいぶんよくなったと思います。）
・左手で右手のツメを切れる
（以前は左手の筋力や握力がなかったのでパチンと切れなかった）
・左手でドライヤーを持って使える（右手で持って左手でぱさぱさ乾かすのはまだ難しい）
（以前は左手でドライヤーを支えていられなかった）

こんなことくらいかな・・・ふだんの生活の中や料理中にはまだまだ不自由なこともおおいのですが、確実に良くなっていると信じてこれからもがんばらなくては。

これからの課題は車の運転でしょうか・・・
先日、どうしても車庫の中の掃除をしたくて、大胆にも車を出してみました。出すときにはしまうことを考えていなくて・・・（と、そんなおバカな感じです。出すより入れる方がむずかしいですからね。）無事ぶつけもせず、しまえましたが思ったよりも左手のハンドルさばきが大変だった。これはちょっと練習してからでなくては復帰できないことを実感。教習所とかで練習できるといいな、と思っています。

毎日の楽しみ

　今日は１日雨だし、昨日なんかに比べると寒くなってきました・・・。
いつも１１月くらいからしもやけになってしまう冷え性で寒がりの私としてはいやな時期です。
昨年は皮膚科に行き、ビタミンＥを処方してもらって少し良くなったので今年は早めに対処
しよう。
　こんな私には毎日のお風呂が楽しみ。
入院中、洗面所をリフォームしてお風呂も新品ですから気持ちいい！

（それまでのお風呂は中古で購入した家の、もともとあったお風呂ですからすでに１５年以上
たっていたはず・・・）
最近、入浴剤「明礬の花」がお気に入りです。
カタログハウスで扱っている商品のようですが無色無臭なのがいいですね・・・
さらっとしています。お風呂の中でもちょっと左腕を動かしたりしてしっかりつかると
すごく温まるし、なかなか冷めないのでこれからの季節、重宝しそうです。

（ヤングビーナス薬品工業の「明礬の花」）

オリーブの実と入院中の想い出

昨日のブログで写真載せ忘れましたがうちのオリーブの実。
オリーブの木は３本あって長いこと育てていますが実がついたのは初めてです！

　今日は病院の外来リハビリで１週間ぶりに病院に行きました（週に１度です）。
３ヶ月すごした病院は相変わらず玄関からエレベーターからすべてが懐かしい！
なんだか今までに経験したことのない懐かしさ・・・特別な場所に来た気分です。
（いつも玄関から外の暑い道路をながめていたなぁとか）
たぶん毎年、キンモクセイの香りで病院のことを思い出すことが想像できます。

　入院中のいちばんの苦い思いで・・・まだ脳外科にいた７月の終わり（明日はリハビリ科に
移るっていう日の前日）まだ一人で歩けなくて車いすを使っていたのですが、病室内で
ベッドから近くのものを取ろうとして「少しくらいなら大丈夫」と思い、ベッドから出たものの
バランスをくずして倒れ、（その頃は一人で起きあがれなかった）そのままベッドのわきの床に
数分転がっていたこと。長かったです・・・個室だったのでこのまま朝になるのか・・・と、
すっごく不安でした。近くのものをガンガン打ち付けてアピールしたものの誰も来ません。
やっぱり無理はするもんじゃないな、と実感したできごとです。（結局なんとか自力で
お座りするところまでこぎつけ、ナースコールしました・・・）
気がついたら腰骨のところがあざになっていた。ふ〜・・・。

お見舞い

お見舞い
入院中、いろいろお見舞いいただきました。ありがとうございます。
やはり飲んだり食べたりするものが多く、いつも冷蔵庫いっぱいでうれしい状態（関係ないけど
好物のバナナもいつも冷蔵庫に在庫していました）

他にはたとえばロンドンのみかちゃんからcath kidstonのトレー付きクッション（クッション
付きトレー？・・・すっごくかわいいけれどやっぱりヨーロッパのベッドで似合いそうです）
クッションからはずして別々にも使えるのでこのトレーで朝ご飯とかいい感じ。
・・・送られた時に夫がみせるため、病院に持ってきてくれました。おもわず「かわい〜！！」

上の犬のぬいぐるみもcathのです。

そう言えばcath kidstonは日本にもできたそうですね・・・どうだろう？日本に馴染むかな・・・やっぱりイギリスの落ち着いたインテリアにこそ似合う感じがします。

あとはお願いして買ってきてもらったターバン

・・・この帽子でいつも前髪を押さえつけている。
いちばん下は友人が送ってくれた毛糸のストール（？ひざかけ？）

そして手の握力をつけるために握るオモチャ（？）

そうとう傷みました。使ってますから・・・

他にもかわいい靴下とか・・・みなさん、本当にありがとうございます。

手術のことなど

毎日、お天気いいですね・・・週末は南町田のグラベリーモールにぶらっと行ってきました。
（そういえば倒れる少し前にも行って偶然友人に会ったっけ・・・）
今日は入院のはじめの頃の話し（手術した頃の話し）

＜ピアスの話し＞
もちろん、まったく記憶にない部分です。
とにかく生まれて初めての手術＆入院ですから・・・。いろんなことがあります。
どうもあとになって、母に「オサイフあるはずだから探して！」（救急車だし、
持って出ているはずはない）とか言ったらしいです。
あと、ふとピアスは・・・？と思い（確かいちばんお気に入りのダイアのをしてたような・・・）あとで聞くと手術前に身につけていたもの（髪を結んでいたものやアクセサリー類）はまとめて
袋に入れて渡されたそうで夫はそれを見るとその時のことを思い出すと言います。
ちゃんと退院したときに間違いなく私の手に戻りました。

　ただピアスは３ヶ月の入院で（いくら１８年ほど開けているとはいえ）、ふさがらないかと
心配になり、１度外泊したときに家でつけて戻りました。
ただ、左手が届かない上に細かく動かせないので。自分で脱着はできません。
だから１度はずれると大変・・・。
それでもはじめの頃はちょっと赤くなったりするので何度か友人が来たときにアルコール消毒してつけなおしてもらったり、看護士さんにお願いしたりしました。それでもシャンプーの時なんか
はずれないように気を使ったり・・・女の人はいろいろ大変です。

　ところで、昨日試したらなんとか左耳はひとりでピアス（種類にもよるけど）の脱着が
できました。つけられなくなるのがこわくてあんまり試せないんです。

　＜髪の毛の話し＞

　手術ですからもちろん髪の毛は切ります（そります？）
なので気づいた時には右前あたりの髪はそうとう短い状態です（私が気づいたときには
長めの５分刈りって感じでしたが。つんつん立ってます（私は髪は黒くてかたいので）
そうとうおかしいです。このままどうなっちゃうんだろう？とか思ったりして病院内で
移動するときには麻糸で編んだすっぽりかぶれる帽子をかぶっていましたが、
途中からは友人にターバンを買ってきてもらいそっちに変更。

　この髪いつになったら横に寝てくれるんだろう（本当に力強くたっているので）と思いながら
すごしていました。

　そして今、やっと３〜４センチくらいになったか・・・やっぱり放っておくと立ってしまうので
いつも朝、ちょっとムースをつけて帽子をかぶってむりやり寝かせてしまいます。早く自然に寝て欲しいものです。（写真載せたいくらいですがさすがに恥ずかしいですよね）

入院中の笑える話し オマケ

以下は夫が友人に送ったメール内容です。

・・・お伝えしているとおり、記憶は不思議な状態なので、毎日どんな会話ができるのかは、
はてなです。でも、今日はたくさん話しました。サッカーのことイタリア優勝だよ・・・には、
「そう、つまんないね。みた？」。とか

「あした、はなちゃんに月曜日のことで電話するの覚えといて」。（なんのことだろう？
どうも教室中だと思ってたらしいです。）

　手術から２週間たったんだよ。には「どこを手術したんだっけ？」。
千秋の夕ご飯のデザート用に、すいか買ってきたよっていったら、
「夕ご飯なににする？なに食べたい？」だって。
ちなみに私は特にスイカが好きなわけではないのですが、なぜか食べたいと言ったそうです。
（冬じゃなくてよかったね）